
私たちはどうつながっているのか ネットワークの科学を応用する (中公新書)
- 作者: 増田直紀
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2014/07/11
- メディア: Kindle版
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複雑ネットワークの基礎の紹介と、その基礎を使って複雑ネットワークの一つである人脈とは何かということを教えてくれる。
基礎とは以下。
- スモールワールド
- クラスター
- スケールフリー
- 中心性指標
人と人の繋がり(複雑ネットワーク)において、知り合いの知り合いを訪ねて行くと世界中のどんな人とも意外と近く(スモールワールド性)、自分の知り合いAと別の知り合いBは知り合いである可能性が高く(クラスター性)、繋がりは人によって持っている数が全然違う(スケールフリー性)。また、その人がネットワーク上でどのくらい重要かの指標(中心性指標)がたくさんある。たとえばその人がどれだけ多くの繋がりを持っているか(次数中心)、どのくらい珍しい繋がりを持っているか(媒介中心)など。
数式は一切出て来ず、非常に簡単な日本語で書かれているので読みやすかった。感覚的にはわかっていることが、学として研究されていることを知れてよかった。読んだきっかけは著者のブログ記事を読んで面白かったから。