松本仁一『カラシニコフ 1』を読んだ

カラシニコフ 1

カラシニコフ 1

国家に期待される仕事は治安を良くすることで、治安は統制された武力がもたらす。武力とは直接的には銃だ。銃の統制に失敗すると、街中に暴力(銃)があふれ、治安は悪くなる。この本では、治安が悪くなった例をソマリアモガディシオ南アフリカヨハネスブルグ、良くなりつつある例をソマリランドにとり、実際に現地を訪れた見聞を教えてくれる。「銃を持つ=暴力を行使できる」ということを様々なエピソードから知ることができる。

カラシニコフ銃(AK-47)がテーマになっている理由は、上記の治安の悪い地域で武力が必要な場面で必ず使われている銃だからだ。なぜこの銃が使われるかというと、故障しづらく出したい時に必ず弾が出るので信頼性が高く、ソ連の崩壊で大量に流出して簡単に入手できるから。

AK-47の開発者カラシニコフのインタビューがついている。子供のときに、友達にもらった壊れた拳銃を一日数十分ずつコツコツ修理したことが技術者を志すきっかけだったことや、もともと兵士として従軍していたけど負傷をきっかけに専門教育をうけてないけど技術者になり、コンペを勝ち抜いてAK47の開発がスタートしたことなど知れて面白かった。

あとがきがよくまとまっていて、本書を読むと学べることがすぐわかるようになっていた。こちらをはじめに持ってくれば良いのにと思った。

読んだきっかけは、最近FPSゲームをよくやっており、自動小銃に興味が出てきたからだった。FPSやるようになるまで拳銃は護身用で、ガチ戦闘には自動小銃が使われるとか全然知らなかった。というか区別がついてなかった。本書を読んで、暴力の担い手としての自動小銃の姿が知れてよかった。